


治療開始前、上下顎歯列弓が狭くそして歪んでおり、口を閉じても上の前歯が少し出てしまうような出っ歯でした。奥歯のかみ合わせには大きなズレがなかったため、まずは非抜歯で上下顎歯列の形態を整え、その後に抜歯をするかどうかを検討する方針で治療を開始しました。
上下顎歯列の拡大には、上顎はクワドヘリックス、下顎にはバイヘリックスという裏側から拡大する装置を用いて、歯肉退縮が生じないようゆっくり11か月かけて行い、その後マルチブラケット装置を表側に装着しました。治療開始1年2か月経過で再評価をおおこないました。この時点で歯や歯肉に大きなダメージがないこと、患者さんから口元の積極的な改善のご希望があったため、その後上下顎合計4本の小臼歯を抜歯して治療を継続しました。
患者さんと相談しながら慎重にすすめたため、治療期間は3年と長くなりましたが、歯並び・かみ合わせだけではなく、口元のバランスもお顔立ちに調和した状態に変化させることができました。