治療開始前

治療開始9か月

治療終了(治療開始1年6か月)

  • 1.初診時年齢:31歳
  • 2.主訴:乳歯を抜いたところがあいていること、前歯がかみあわないこと、口元が前に出いていること

  • 3.症例のカテゴリー:叢生、上顎前突、歯の数が少ない、すきっ歯、開咬

  • 4.治療のカテゴリー:本格治療
  • 5.抜歯:上顎大臼歯1本、上顎小臼歯1本、下顎親知らず2本
  • 6.使用装置:唇側(表側)矯正
  • 7.治療期間:1年6か月

  • 8.治療にかかった費用:913,000円(税込) ※旧料金 
  • 9.治療の主なリスク・副作用:歯根吸収・歯肉退縮が生じるリスク、むし歯や歯周病が生じるリスク、骨性癒着(アンキローシス)に伴い歯が動かない可能性、歯の神経が壊死する可能性、金属アレルギーによる症状が生じる可能性、顎関節に症状が生じるリスク、後戻りのリスクなど

生まれつき右下の大人の歯(小臼歯)が1本なく、残っていた乳歯を抜歯することになり、矯正歯科治療を検討された患者さんです。初診時、残っていた乳歯が抜けた右下の隙間を埋めることを患者さんは希望されていました。

検査の結果、上顎右側奥歯(大臼歯)の銀歯の状態が良く無いことが判明しました。そこで、上顎は右側大臼歯を1本、被せ物がはいっている左側小臼歯を1本抜歯し下顎は抜歯をしないで治療をすることにしました。右下の永久歯がないところは、将来的に補綴処置(デンタルインプラントなど)をできるように隙間の大きさをコントロールする方針にしました。

治療では歯科矯正用アンカースクリューなどの補助的装置は使用しませんでしたが、上顎の隙間を閉じる際に工夫をして通常はスクリューを用いて行う、奥歯を上方に引っ張り上げるような動かし方も同時に行うことができました。その結果、下顎骨自体の位置を大きく回転させるような変化が生じ、お顔立ちにも変化が生じました。(今回掲載していませんが)治療開始前には面長で口を閉じるとオトガイ部(あご)に梅干し状のシワが生じていましたが、治療後には消失していました。患者さんの協力のおかげで短期間で大きく改善することができました。

  • 患者さんの治療前の状態はひとりひとり異なります。同じ治療内容であったとしても治療結果には個人差があります。
  • 患者さんご本人(未成年の場合はご家族)の同意を得た写真を使用しております。
  • 画像を含めすべての無断転用を固くお断りいたします。

矯正歯科治療にともなうリスク

  • 痛み・違和感が生じます。
  • むし歯や歯肉炎、歯周病になりやすくなります。
  • 歯根吸収が生じることがあります。
  • 歯肉退縮が生じることがあります。
  • 矯正力を加えても歯が動かないことがあります。
  • 歯の神経にダメージが生じることがあります。
  • 顎関節に症状が生じることがあります。
  • 金属などのアレルギー症状が生じることがあります。
  • 歯の動き方には個人差があります。
  • かみ合わせの調整や歯の形の修正をすることがあります。
  • 諸事情により、途中で治療方針を変更する可能性があります。
  • 装置を外す際に歯に傷ができることがあります。
  • 治療後に指示通りにメンテナンスをしないと後戻りが生じ、再治療が必要となる場合があります。その場合は別途料金算定を行います。
  • 治療後に被せ物などをやり直す必要が生じることがあります。
  • 歯の移動に伴い口元の見え方が変化する可能性があります。
  • 治療を開始すると、治療開始前の状態に戻すことはできません。